エンジニア・Webデザイナー・ライターが強い副業ブログの作り方

ノートパソコンでブログを書く在宅ワーカーのデスク。画面にはブログ編集画面、横にコーヒーとメモ帳が置かれた明るい作業風景 副業ブログ

エンジニア・Webデザイナー・Webライターの副業ブログは、案件獲得・ブランディング・副収入の3つを同時に育てられる、スキル職と相性抜群の一手です。

この記事では、副業を経験したエンジニアやWebデザイナーの公開体験談と、レバテックやパーソルキャリアが公表している調査データをもとに、3職種に共通する「副業ブログの始め方と育て方」を、開設手順から案件獲得までひとつながりで解説します。

なお本記事は職種ごとの深掘りではなく、「3職種に共通する全体像」を1本で掴んでもらうための記事です。「副業を始めたいけど案件が取れない」「ブログって本当に意味あるの?」と迷っている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

スキル職の副業ブログとは?なぜ案件獲得に強いのか

スキル職の副業ブログとは、学習記録・制作実績・副業の体験談を発信し、案件獲得の入口とポートフォリオを兼ねるブログのことです。

普通の日記ブログと違い、「この人に仕事を頼めそうか」を判断できる材料が自然と詰まっていくため、実績の見せ場営業しない営業ツールが同時に手に入ります。

たとえば共働きクリエイター夫婦のブログ「共働き夫婦のウェブログ」では、Webデザイナーがブログをやるべき理由として次の5つが挙げられています。

  • 集客・営業効果が期待できる
  • 自分ブランディングができる
  • アウトプットによるスキルアップができる
  • 副収入を得られる
  • フリーランスや勉強中の仲間とつながれる

同ブログの筆者(ふたパパさん)は1年以上ブログを継続し、プロフィールページやお問い合わせフォームの動線を整えることで、こちらから営業しなくても案件の相談が来る状態を作れると語っています。

これは私自身の実感とも重なります。独学を始めたばかりの頃、私はクラウドソーシングでライティングやバナー制作の案件に片っ端から応募しては、返事が来ない日々を何週間も過ごしました。

流れが変わったのは、学習記録と制作物をブログにまとめ始めてからです。記録が20記事を超えたあたりで、初めて「記事を読みました」という形の問い合わせを1件いただき、金額こそクラウドソーシングの相場と変わらない小さな案件でしたが、「応募して選ばれる」より「見つけてもらう」ほうが精神的にずっとラクだと痛感しました。


副業ブログの開設手順は?WordPressと無料ブログの選び方

まず結論。案件獲得が目的なら、独自ドメイン+WordPressが基本です。無料ブログは手軽ですが、サービス終了・規約変更のリスクと、広告やデザインの自由度の低さが弱点になります。

| 比較項目 | WordPress(独自ドメイン) | 無料ブログ |
|—|—|—|
| 初期費用 | サーバー代が月1,000円前後+ドメイン代が年1,000〜2,000円程度が目安 | 0円 |
| 収益化の自由度 | 広告・アフィリエイトともに自由度が高い | 制限がある場合が多い |
| 信頼性・営業効果 | 独自ドメインで名刺代わりになる | URLに借り物感が出る |
| リスク | 維持費がかかる | サービス終了で資産が消える可能性 |

※費用はレンタルサーバー各社のプランで変わります。キャンペーンも頻繁に変動するため、最新の料金は各社公式サイトで確認してください。

開設の流れはシンプルで、次の5ステップです。

  • レンタルサーバーを契約する(多くの会社にWordPress簡単インストール機能あり)
  • 独自ドメインを取得する(名前や屋号にちなんだものでOK)
  • WordPressをインストールし、テーマ(デザインテンプレート)を設定する
  • プロフィールページとお問い合わせフォームを最初に作る
  • 記事を書き始める

順番のポイントはひとつだけ。記事より先にプロフィールと問い合わせ動線を整えることです。ふたパパさんの例の通り、案件相談はこの動線から来るからです。

最初の10記事は、凝ったテーマ選定より「今日つまずいたことと解決策」「作ったものと制作意図」を淡々と積むのがおすすめ。私も最初の10記事は学習メモの清書だけでしたが、それで十分に入口として機能しました。


エンジニアの副業ブログはなぜ需要がある?調査データで見る現実

エンジニアの副業には、「興味がある人」と「実際にやっている人」の間に大きなギャップがあります。ここにブログのチャンスがあるんです。

各調査の公表値を整理すると、次のようになります。

| 調査(公表元・時期) | 主な公表値 |
|—|—|
| レバテック株式会社「IT人材白書」(2025年公開) | IT人材の約44%が副業に興味あり/副業経験者は14.3% |
| パーソルキャリア「副業の実態調査」(2024年公表) | 副業実施率は全体で8.4%/平均月収は約6.5万円(65,093円) |
| レバテックが公表した副業中のIT人材対象の集計 | 月収1〜5万円未満が最多(38.1%)、月20〜30万円クラスも約1割 |
| Findy調査(同社サービス利用エンジニア等が対象) | 副業の年間平均収入は約109万円 |

※数値は各社の公表値で、調査時期・対象・母集団が異なります。レバテックはIT人材全般、Findyは同社経由で副業をするエンジニア層が中心のため、Findyの数字が高めに出るのは自然です。正式な調査名・詳細条件を含む最新情報は、各社の公式発表でご確認ください。

つまり「やりたい人は多いのに踏み出せている人は少なく、踏み出した人の中でも成果に大きな差がある」のがエンジニア副業の世界。

だからこそ、「始め方」「つまずきポイント」「リアルな収支」を書いたブログ記事は、これから始めたい層に強く刺さるわけです。

実際、機械学習系エンジニアのnogawanogawaさんは、2024年に初めて企業と契約する形の副業を半年以上経験し、その振り返り記事をブログに公開しています。

MoneyForward MEでの経費管理、請求書発行、確定申告、副業用口座の準備といった「契約とお金まわりの実務」から、本業と副業のコンテキストスイッチの大変さまで、経験者にしか書けない内容がぎっしり。こうした一次体験こそが、副業ブログの最大の武器です。


Webデザイナーの副業ブログの作り方|ポートフォリオ+体験談が最強

Webデザイナーの場合、ブログは動くポートフォリオとして機能します。

Webデザイン副業で3年弱・合計600万円を稼いだと自身のブログで公表しているがみさんの例が分かりやすいでしょう。

がみさんは2020年6月、コロナ禍の自宅待機期間にデザイン学習を開始。ランサーズやクラウドワークスのコンペで消耗した時期を経て、ココナラで最初のLP案件を2万円で受注し、そこから単価を10万〜18万円まで引き上げていった過程を、ブログで包み隠さず公開しています。

このロードマップ記事は同ブログの人気記事で3,000ビュー超え。「初学者が稼げるリアルなライン」を体験ベースで書いたことが、多くの読者を集めた理由だと私は見ています。

Webデザイナーが副業ブログに書くと強いネタは、たとえばこんなものです。

  • 制作実績の解説(なぜこのデザインにしたか、の思考過程)
  • クラウドソーシングやココナラでの受注体験談
  • 単価アップの経緯(2万円→18万円のような変化の記録)
  • 失敗談(コンペで落ち続けた、講師に厳しく講評された等)

デジタルハリウッドSTUDIO青森のブログでも、Webデザイン副業の入口としてバナー制作・SNS運用サポート・ネットショップ運用サポート・LP制作が紹介されていますが、こうした案件でも「実績が見える場所」の有無が分かれ目になります。

がみさんが実際にコンペのボツ作品を改修してココナラのサービスページを充実させたように、ブログは失敗すら資産に変えてくれる場所なんです。


Webライターと副業ブログはどっちが稼げる?両方やるのが正解

結論、即金性ならWebライター、資産性ならブログ。両者は対立するものではなく、組み合わせると相乗効果が生まれます。

アクアパソコン教室の解説記事では、両者の違いがこう整理されています。

| 比較項目 | ブログ | Webライター |
|—|—|—|
| 収入源 | 広告・アフィリエイト | 記事納品の報酬(文字単価・記事単価) |
| 収益化までの時間 | 数カ月〜数年 | 数週間で可能なことも |
| 収益の伸びしろ | 人気が出れば月数十万円以上の例も | 1記事数万円も可能だが労働集約型 |
| テーマの自由度 | 自由 | クライアント指定が多い |

興味深いのは、ブロガーのヒューイさんの体験談です。本人がブログで公表しているところによれば、月収300万円規模のブログを運営する実力者である彼がWebライターに挑戦したところ、週末2日で31,000円を稼げたとのこと。

それでも本人は「ブロガーにWebライターはオススメしない」と結論づけています。書いた記事が自分の資産にならない、という構造的な理由からです。

ここから導ける戦略はシンプルです。

  • まずWebライターで「書いて稼ぐ」経験と文章力を身につける
  • 並行して自分のブログを育て、知見を資産として蓄積する
  • ライターとしての実績(執筆ジャンル・記事数)をブログで公開し、直接依頼の入口にする

ライター業で磨いたSEOライティングのスキルは、そのまま自分のブログの検索順位に効いてきます。この「スキルの二毛作」ができるのが、ライターという職種の強みです。


副業ブログに何を書けばいい?読まれる記事ネタの共通点

答えは、「過去の自分が検索したこと」を書くです。

経験者たちのブログで読まれている記事には、共通点があります。

  • お金まわりの実務:請求書の発行、会計アプリの使い方、確定申告の流れなど。「副業未経験者は請求書の作り方も分からない」という視点に立てるのは、通ってきた人だけです。
  • リアルな収支と成長の推移:エンジニアのりゅーたさん(「田舎からGeekを目指す」)は、もらいもののLenovoデスクトップから初期投資0円で始め、2ヶ月で1万円→メモリ増設してAndroid開発で4ヶ月40万円→30万円のMacBook Pro購入でiOS開発へ、という「装備を強化していく過程」を物語のように公開しています。
  • 失敗と注意点:りゅーたさんは「会社には(副業は)バレると思っておいた方が安全」「本業優先を最初に宣言しておく」といった注意点も正直に書いています。

なお税金について補足すると、給与所得者の場合、副業の所得(収入から経費を引いた額)が年間20万円を超えると所得税の確定申告が必要です。20万円以下でも住民税の申告は別途必要になるのが原則なので、詳しくは国税庁サイトやお住まいの自治体で最新情報を確認してください。

キラキラした成功談だけのブログより、失敗や苦労も含めた等身大の記録のほうが、読者の信頼を得て仕事につながりやすい。これは私自身、うまくいかなかった時期の記録ほど感想をもらえた経験から確信していることです。

※画像はAIによるイメージ

考察:なぜ今、スキル職の副業ブログが「効く」のか

私見ですが、理由は大きく3つあると考えています。

①クラウドソーシングの競争激化

IDH株式会社のメディアで現役エンジニアが公開したクラウドソーシング調査レポートでは、「案件が多すぎて探すのが面倒」「問題が発生しないことを前提とした単価設定」「受注実績のあるワーカーとの競争が激しい」という現実が語られていました。エージェント系も実務経験2〜3年以上が目安で、副業向けリモート案件は競争率が高いとのこと。

つまり「案件に応募して選ばれる」ルートは、実績ゼロの初心者ほど不利な構造です。私が応募だけで消耗した時期に感じた壁も、まさにこれでした。

②24時間働く「信頼の蓄積装置」になる

ブログの記事は、公開した瞬間から24時間365日、自分の代わりに「この人はここまで考えて作れる人だ」と伝え続けてくれます。

デジハリの記事にもあったように、「身近な人にホームページを作れると言ってみるだけで相談が来る」ことすらあるのがこの業界。ブログは、その「声のかけられやすさ」をネット全体に拡張したものだと考えられます。

③学びの複利と、生成AI時代の追い風

nogawanogawaさんは「忙しいほど知的好奇心は出る」「副業で慣れないことをやるほど勉強しようという気になる」と書いていました。副業の気づきをブログに書けば理解が深まり、その記事が次の仕事を連れてくる。この循環が回り始めると、副業とブログは互いを加速させ合います。

さらに筆者としては、生成AIの普及がこの流れを強めると見ています。AIで「それらしい記事」は誰でも量産できる時代になったからこそ、実際に手を動かした人の一次体験——失敗の生々しさ、単価交渉の経緯、確定申告でハマった箇所——の希少価値はむしろ上がる、というのが私の見立てです。

ただし、注意点も正直に。ブログの収益化には一般に数カ月〜数年かかり、パーソルキャリアの公表値が示す通り、副業全体の平均月収は約6.5万円という水準です。「ブログを作れば誰でもすぐ稼げる」わけではありません。

だからこそ、ブログはまず「実績置き場・信頼の貯金箱」として位置づけるのがおすすめです。収益は後からついてくるおまけくらいの気持ちで始めるほうが結果的に長く続き、続いた人が成果に近づく——がみさんの「続けるだけで勝てます」という言葉は、この世界の本質を突いていると感じました。


まとめ:小さく始めて、書きながら整えよう

スキル職にとって副業ブログは、「案件獲得の入口」「ポートフォリオ」「スキルの定着装置」「副収入源」を兼ねる、費用対効果の高い一手です。

レバテックの公表値ではIT人材の約44%が副業に興味を持ちながら、経験者は14.3%にとどまるのが現実。その差を埋めた人たちの多くが、体験をブログに記録し、それが次の仕事や信頼につながっていました。

WordPressで器を作り、プロフィールと問い合わせ動線を整えたら、最初の1記事は今日つまずいたことで十分。完璧じゃなくていい。まず小さく始めて、続けながら整えていきましょう。


よくある質問

副業ブログの初期費用はいくらかかる?

WordPressの場合、サーバー代が月1,000円前後、独自ドメイン代が年1,000〜2,000円程度が一般的な目安です。料金プランやキャンペーンは変動するため、最新は各サーバー会社の公式サイトで確認してください。

エンジニアの副業ブログは何から書き始めればいい?

副業の始め方・契約やお金まわり(請求書、確定申告、会計アプリの使い方など)・実際の苦労話が定番です。nogawanogawaさんの振り返り記事のように「準備したこと・良かったこと・苦労したこと・学んだこと」の4本柱で書くと構成しやすいですよ。

ブログとWebライター、初心者はどっちから始めるべき?

短期間で収入が欲しいならWebライター、長期の資産を作りたいならブログです。Webライターで稼ぎながらブログを並行して育てる「両方やる」戦略なら、収入と資産形成の両立を目指せます。

(執筆:桜庭 あかり/未経験からのWebスキル副業ガイド)

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